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2018.05.13

【BBP研修の振り返り】~警備会社編

【BBP(ブレインブリーフプロファイル)研修の振り返り】

この3月に実施した警備会社における「BBP研修」から2ヶ月を経過したところで、その後の変化がどのようになっているかをヒアリングさせていただくべく、社長を訪問させていただきました。

★研修セミナー内容【2018年3月16日実施】

●研修参加メンバー
 ・各部署の中枢となるメンバー15名(社長含む)
 ・年齢構成:30代2名 40代1名 50代3名 60代6名 70代3名 平均年齢58歳
 ・男女比: 男性11名・女性4名

〇「脳の嗜好性」タイプ
 ・ガーディアン 11名
 ・スーパーヒーロー 3名
 ・セージ 1名

<研修前>
出席メンバーにBBPアセスメントを受検いただく
<研修当日>
・「脳の嗜好性」についての研修セミナー
・「脳の嗜好性」が同じ従業員同士で、それぞれの特徴(長所・短所)明日から取り組むべきこと、我々と付き合うにあたっての注意事項などをディスカッション
・各グループからの発表
・個人で考えた場合の自分自身の特徴(ミックスプロフィール)を個人ワーク
・アンケート記入



比較的年齢層の高いメンバーの中での研修であったが、このような「脳の嗜好性」や「EQ」といった研修をこれまで受けたことがなく、皆さん新鮮な思い、かつ真剣に取り組んでいただきました。

こちらの会社様の場合、15名のうち11名が「ガーディアン」その他「スーパーヒーロー」3名「セージ」1名と全員の方が「感情」から得られる情報で物事を処理することに嗜好性があるタイプの方がたでした。終了後、「これまで、前職で受けてきたどんな研修と比較しても一番よかった」との声もお聞きしました。

<アンケート結果>

201803BBP研修アンケート集計FB用

★研修のその後
社長自身が感情について意識をするようになったとのこと。仕事の中で「かっ」となることが多いようですが、その際にも「6秒我慢してみよう」と思えるようになったとのことでした。6秒我慢することで落ち着くことができ、その後におこす行動が変わってきたとのことでした。
ただ、「怒るという感情を我慢するようになった」とのことでしたが、感情を戦略的に使うことが大事なので、必ずしも「怒る」「叱る」という感情を相手に対して使うことは悪いことではないということをお話しさせていただきました。例えばこのメンバーには叱ってあげた方が本人のためになると思えば、「怒る」という感情を選択することは悪いことではありません。我慢をしすぎてしまうこと自体、社長の精神衛生上にもよくないことでもありますので・・・・

また、研修後何名かの従業員の方から、ほかの皆さんの脳の嗜好性タイプを詳しく見てみたいといった声が出ているようです。周囲の方への関心があるということは大変素晴らしいことです。

★現状のメンバー分析
3月の「BBP研修」後、何名かのメンバーをより責任のある立場に配置するようなこともしたとのことでした。ただ、その中で、力はあると思っているのだがもう一つ持ち味を発揮できないとか、もう少ししっかりしてほしいとか、メンバーに遠慮してしまっているといった悩みを社長は抱えてるとのことでした。

★今後の社員教育
AI化が進む中でも、「有人警備」、人にしかできない警備を持ち味としているとのことで、そんな中での生き残り競争を考えた時に、仕事のやり方を変えていくことはもちろん、「サービスの質」=「人間力」を高めていくことが必要だと考えているとのことです。そのために今回導入した「EQ研修」は大変従業員にとって有意義であり、継続していくことを検討していきたいとのことです。

★現在の雇用状況
先日アルバイトの募集に応募してこられた方が8名いらっしゃったらしいのですが、全員が65歳以上、うち3名は70歳以上とのことでした。
スーパーやショッピングモールでの警備が多いとのことで、あいさつや接客ができる方、真面目で誠実な方の採用をしているとのことですが、やはり「高齢化」です。管理する社員も高齢化していることもあり、ここ1年で2名入社してくれた30代には大変な期待を寄せているとのことです。
自分がマネジメントするメンバーがほぼ高齢者という環境の中で力を発揮するのは難しいことですね。私もマネジメント職に就いたとき、ほぼ全員が年上という環境の時がありましたが、大変なものです・・・・。

★社長の「EQ力」(SEI=リーダーシップレポート)
お試しで社長の現在の「EQ力」を診断させていただきました。社長をプロファイリングしたところ、
強みとしては
「感情のナビゲート」・「ノーブルゴールの追求」「楽観性の発揮」
課題としては、
「自己パターンの認識」・「感情リテラシー」があげられました。
詳しくお話をお聞きしたころ、当てはまっていることばかりだったとのことでした。
まずは「自己理解」が必要だとお感じになられたようです。
※EQ力を「熟練レベル」まで向上させたいとのことでした。

また日常生活においては、物事を意思決定する力は高いのですが、「対人関係への意識」が低く出ており、お話を伺ったところ、ちょうど人事異動を検討していた時期で、この従業員をここに異動した時に、すんなり受け入れてくれるかどうかや、反発を受けたらどうしようとか、人に気を使いすぎていた時期でしたとのことでした。社長の脳の嗜好性は「スーパーヒーロー」ですが、会社を発展させていくためには、感情にばかりフォーカスするだけでなく、「合理的な考え方」も必要だと気づかれたようです。

※社長は私の大学野球部時代の先輩で、神宮球場でバッテリーを組んでいました。誰よりもよく練習をする真面目で誠実な先輩です。私からの返球を受けるとすぐに足を上げ、投球動作に入りながらサインを見て投げるという、バッターに間を与えない投法で法政大学を1時間半で完封したこともあります。その他数多くの伝説を残した偉大な先輩です。

★今後の進め方
お話を伺う中で、社長に就任してから直近2年くらいまでは、現場も含めて全部自分が介入しながら会社を経営してきたとのことでしたが、多少余裕も出てきたことから、今後は会社の中枢を担う従業員をしっかりと育てていきたいとのことでした。そこで、「SEI=リーダーシップレポート」を今後期待する5名分も抽出し、個別面談にてじっくり話を聞くことで社員教育につなげて欲しいとのご要望を承りました。5月下旬に、5名の方々と面談を実施し、お話を伺うこととしました。